アンティーク調木製ベンチをの作り方
前回紹介した、アンティーク調木製ベンチの製作過程を紹介する
ベンチ座面の高さ
ベンチの制作過程の前に、ベンチ座面の高さについて少し触れる
ベンチ座面の最適な高さはいろいろな考え方があるだろうが、とりあえず40cmにしておけばだいたいなんとかなる
上記ページに詳しく書いているが日本人で男性は約42センチ、女性は約39センチ
らしい
感覚としては、
- 野外ベンチや立ったり座ったりの回数が多い・・・40~45cm
- 室内で長く座る・・・40cm弱
ぐらいな気がする
寸法や材料
ベンチの寸法は下図のとおり
座面の高さは正確には40cm+板の太さになっている
ベンチの大きさは、外においている野外ベンチを参考にした
野外ベンチに ツーバイフォー(2×4)170cmを4枚置いてみた
隙間を開ければちょうどいい感じになると思う
ベンチの足は太い杉柱の廃材を使用した
野外ベンチと比べると、倍ぐらい太いが、こどもが乗って遊ぶことを想定し
頑丈で重みがあり安定したベンチを目指すため大きめの足にした
廃材を軽くカンナがけし、必要な大きさにカット、材料は
- 座板・・・ツーバイフォー(2✕4)170cm 4本
- 足 ・・・杉柱(3寸角)40cm 6本
- 足や座板の補助材 ・・・角材(45mm角)40cm 6本
- 足のぐらつき防止用補助材 ・・・角材(45mm角)170cm 1本(途中で変更し、170cm板2枚となった)
座板固定
座板の表面にビスを見せたくなかったので、座板を補助材で裏から留める
表面から留めるよりも強度が落ちるので、1箇所につき3つづつビス留めした
材料加工
足となる杉柱を、上記のように加工する
柱の上側・・・先程つくった座板の補助材を挟み込めるようにコの字に切り抜き
柱の下側・・・柱2本で一つの足にするので、足の下側の補助材を留めるようにL字に切り抜き
コの字となる部分は、のこぎりで切るのが難しいので、卓上ボール盤を使用した
父が持っていたもの
で、いつのものかもわからないが、3寸(105mm)厚の柱にセットできた
貫通はしないので、裏表両方に穴を開け、ノミで削った
組み立て、完成
あとは組み立てるだけ
足の補助材は、はじめ角材を使う予定だったが、物を置いたりするスペースにできるように板2枚を補助材に使用した
組み立ての概要は下図のとおり
あとは、ささくれなどが出ないように角をカンナで削り、ヤスリがけし、蜜蝋を塗って完成
このベンチってアンティーク?
すべて廃材を使っているのでほぼ0円
ツーバイフォーは2~30年放置されたもの
杉柱にいたってはたしか昔実家に立っていた納屋を解体したときのもの
まだ残っている納屋に、昭和34年とか書かれているので、60年近く前のものかも?!