田舎で新築5-①「住宅の基本寸法、尺モジュール・メーターモジュールって?どちらがいいの?」
モジュールって何?
モジュールとは、
建築において設計する上で基準となる基本寸法のこと
- 尺モジュール・・・ひとマスが910mm
- メーターモジュール・・・ひとマスが1m
これだけ覚えれば大丈夫
具体的には、下記画像は実家の図面の一部だが
この赤丸のところが910mmなら尺モジュール、1000mmならメーターモジュールである
京間と関東間について
先程の画像にはひとマスが985mmと書いているが、これは尺モジュールの中でも京間の尺モジュールだからである
新しく住宅をつくる場合、尺モジュールは
- 京間・・・ひとマスが985mm
- 関東間・・・ひとマスが910mm
などと昔は地域によってひとマスが地域性に合わせて違いがあった(他にも種類がある)
今は関東間の910mmが一般的な尺モジュールとして取り扱われる
材料規格も、910mmの尺モジュールのものが多く、例えばホームセンターで構造用合板は910mm✕1820mm
尺モジュールとメーターモジュールどちらがいいか?
はっきり言うと尺モジュールがオススメ
というか尺モジュール設計で不満がなければそのほうがいい
理由は
- 材料規格が尺モジュールのものが多い
- 工事費が安くすむ場合が多い
2つ目の工事費についてだがよくハウスメーカーは
「メーターモジュールは廊下幅がひろいですよ、部屋が広いですよ(尺モジュールに比べ)」
と言うが
広い=施工面積が大きい=高くなる
ということ
特に建築の専門でなければ注文住宅が広く設計しがちになってしまう
その入口のモジュールで工事費がかさむ項目を増やしてしまうとあとで他の予算を削らなくてはならない
具体的には例えば8✕8マスの2階建て住宅の場合
- 尺モジュール ・・・8✕8✕0.91m✕0.91m✕2階=106.1㎡=32.1坪
- メーターモジュール・・・8✕8✕1.00m✕1.00m✕2階=128.0㎡=38.8坪
坪単価が60万円だったとしても
- 尺モジュール ・・・32.1坪✕60万円=1,926万円
- メーターモジュール・・・38.8坪✕60万円=2,328万円
その差はなんと約400万円!!
お風呂、キッチン、トイレの設備費一式合わせてもお釣りがとれるレベル
もちろん尺モジュールとメーターモジュールでは設計が変わるので、形が変化するだろうし、坪単価もメーターモジュールのほうが安くなるが、それでも数坪分、数百万の工事費の差がでるだろう
ただ、予算に余裕がある場合はメーターモジュールがいいのだろう
というか筆者もはじめはメーターモジュールがいいなと思っていた
だって広いもの!!
なので、尺モジュールとメーターモジュールどちらがいいか?は
予算に余裕がある場合を除き、尺モジュールがオススメ!!